■大分トリニータ
堅守・水戸を相手に猛攻をかける
ここ数試合、負傷者の続出や累積警告による出場停止で最終ラインの顔ぶれが安定しない。だが、開幕前から培ってきたチームワークは、ここに来てぐっと上昇の手ごたえを見せている。前節・岐阜戦(3○2)では雨のピッチ状態に合わせ急きょ戦術を変更したが、組織力で対応。球際の局面では地道なトレーニングの成果も見て取れ、地力の向上を感じさせる。
オプションも含めた戦術の浸透が選手たちの自信へとつながり、雰囲気も上々。「自分たちが頑張れば行ける状況」(林)とJ1昇格プレーオフまでを見据えつつ、目の前の一戦に全力を尽くす。
今節は水戸の堅守をどうこじ開けるかがカギ。ゴール前でバリエーション豊かな攻撃を繰り広げ、アグレッシブに得点を奪いに行く。今季開幕戦、アウェイで苦杯を舐めさせられた相手に雪辱を果たし、J1昇格へのはずみを付けたい。(ひぐらし ひなつ)
■水戸ホーリーホック
「ベテラン頼み」から脱却を図る水戸
今、水戸は変革のときを迎えようとしている。これまで本間や鈴木隆らベテランがチームを引っ張ってきたが、彼らの影響力が大き過ぎるあまり、「ベテランに頼りすぎ」(柱谷監督)の傾向があった。しかし、シーズン終盤を迎え、やや遅過ぎた感はあるものの、中堅選手たちがピッチ内外で一皮むけつつある。
紅白戦や練習でプレーが切れると、ピッチの各所で話し合いが始まり、練習が終わると、選手同士でホワイトボードを囲んで談義が始まる。ベテラン3人が先発から外れた前節・横浜FC戦、序盤は相手のハイプレスに苦しんだが、徐々にペースを握り2度リードする展開を築いた。終了間際の失点で勝利は逃したが、「ピッチ内で修正できたことをうれしく思う」と柱谷監督は一定の評価を与えた。今節、J1昇格プレーオフ圏争い真っ只中の大分とアウェイで対戦。“ベテラン頼み”脱却へ真価が問われる一戦となる。(佐藤 拓也)