7千人が静まり返った、悪夢の後半ロスタイム。91分にオズマールのボレーで追い付かれ、94分、田中のスーパーミドルで逆転。目前の勝ち点3が一瞬でかき消えた。5位浮上のチャンスを逃したばかりか、こちらも終了間際の逆転劇で勝利を得た山形に抜かれ、大分はJ1昇格プレーオフ圏外へと転落した。
終盤までは上々の出来映えだった。大分のアンカー脇のスペースを使い流動的に攻める水戸にしっかりと中を閉めて対応しながら、負けじとシステムのミスマッチを突く。距離感良くボールを動かし、前への意識をあらわに積極的に好機を作った。25分にはCKから風間が先制点を挙げ、リードして折り返す。
53分には後半開始から出場した馬場にゴールを割られるが、63分、為田のループシュートで再び突き放す。だが、次々にパワフルなFWを投入する水戸の追撃に気おされたか、もう少しで届く勝利を意識し過ぎたか。消極的な選択と中途半端なプレーが続き、下がったラインを破られ、痛恨の敗戦を喫した。
ここで決めておけば勢いに乗れるという局面を何度も逃してきた今季。J1への切符をつかむには、まだ攻守に甘さが残り、容赦なさが足りない。残り2戦。大分のJ1昇格への執着心が問われる。(ひぐらし ひなつ)