後半の苦しい時間帯でいかに踏ん張るか。残り2試合を有意義な“シミュレーション”としなければならない。
いまの磐田は「負けてもいないが、勝ててもいない」(名波監督)状態だ。前節で群馬に引き分け、4試合連続ドロー。かつ、3試合連続で前半に先制し、後半に追い付かれてのドローである。似たような展開で勝ち切れず、リード後のゲーム運びに課題を残す。
その原因の一つは後半途中のペースダウンだ。シャムスカ前監督時代の練習量の少なさがここへ来て足かせとなっている部分もある。また、苦しい時間帯で攻め切るか、守り切るかといった共通認識も薄い。例えば、群馬戦の試合終了間際の失点は相手のゴールキックからだった。群馬のビルドアップに対して前線からプレッシャーを掛けたが、時間帯を考えれば“割り切って”自陣で構えても良かった。名波監督は「時間はないが」と前置きした上で、「ゲームをコントロールする選手がもう少し出てきてくれれば」と語っている。
J1昇格プレーオフへ向け、不安材料は少なくないものの、いまの時点で課題が明確であることは前向きに捉えるべき。改善の兆しは見えている。「自分たちの時間が徐々に増えてきている」と名波監督は言い、伊野波も「群馬戦も残り5分、10分のところまでは来ている」とポジティブだ。むろん、理想は追加点を奪って試合を決めることだが、うまくいかないこともある。一朝一夕には修正できない問題だが、ピッチ上で地道にコミュケーションを重ねるほかない。(南間 健治)