前節の教訓を生かした大分。J1昇格プレーオフ進出の可能性を残す
J1昇格を目指す大分と、J2残留へと踏ん張る讃岐。それぞれの可能性へ向け勝ち点3が必須条件の“崖っぷち対決”は、1点を守り切った大分が勝利しJ1昇格プレーオフ進出への望みをつないだ。敗れた讃岐はJ2・J3入れ替え戦に回ることが決定した。
立ち上がりから自陣に引きこもって守る讃岐を攻略する大分は、西、土岐田らの細かな連係や為田の仕掛けなどから多くの好機を作るが、精神的重圧の影響か、13分に為田、24分に末吉、30分には林と、ことごとく決定機を逸し続ける。
プランどおりスコアレスで折り返した讃岐は、いつもより少し早い55分に切り札・木島を投入し、システムを[4-3-3]へと変更して攻撃のスイッチを入れた。アンカーに入った高木を軸にセカンドボールを拾って勢いよくカウンターで攻め立てるが、逆に大分のサイドをフリーにしてしまう。
それを見逃さない大分は67分、土岐田に代え高松を投入しダブルボランチに。さらに73分、最終ラインに若狭を入れ松本怜を一列上げて右サイドからの攻略を試みた。この采配が早速的中する。76分、カウンターから松本怜がドリブルで持ち上がり、中へ切れ込んで自らシュート。ゴール左隅を突く狙いはイレギュラーなバウンドにも助けられ、ついにネットを揺らした。「パスコースも3つほどあったが、自分で打ったほうがいいと判断した」。それまでサイドで手数をかけていた大分を警戒した讃岐DFの穴をとらえた、値千金の渾身弾だった。
最後はパワープレーで必死に追いすがる讃岐に対し、人数をかけてはね返し続けた大分。前節・水戸戦で喫した逆転負けを教訓にした徹底ぶりで、今季リーグ戦の“結末”を最終節へと持ち越した。(ひぐらし ひなつ)