磐田、ホーム最終戦で痛恨の敗戦。立て直せるか
「われわれにとっては完敗」。試合後、名波監督は肩を落とした。山形の4本を上回る10本のシュートを放ちながら、山形の守りを最後まで崩せなかった。「前から来る相手に対して、うまく自分たちのリズムを作れなかった」と試合を振り返ったのは駒野。前線からのプレッシャーと自陣でのブロックを巧みに使い分ける山形の守備に、最後まで手を焼いた。
とはいえ、相手にも多くのチャンスを作らせなかったのだが、前半終了間際にサイドを崩され、最後は山田のクロスをディエゴに頭で押し込まれた。1点を追う後半は開始から松井に代えて山崎を投入。紅白戦でテストしていた[4-4-2]へシフトし、打開を図った。山崎の背後への飛び出しとアグレッシブな仕掛けでリズムが生まれた場面もあったが、最後まで流れの中から決定的なチャンスは作らせてもらえなかった。試合終了間際にキム・ボムヨンのクロスのこぼれ球を伊東に押し込まれ、試合を決定付けられた。試合後、ホームサポーターに痛烈なブーイングを浴びせられたが、それも無理はない。
敗れた磐田はこれで5試合未勝利。J1昇格プレーオフ進出はほぼ確実なモノとしているが、1カ月以上白星から遠ざかっている。次節はアウェイで札幌と対戦する。今季、後半戦ではまだアウェイで勝てておらず、なおかつチームの状態も良くはない。厳しい状況ではあるが、「地道にやっていくしかない」(名波監督)。これがチームの現状である。攻守の切り替え、運動量、そして闘争心。それらで相手を上回ることができなければ、勝つことはできない。プレーオフを前に、それをあらためて痛感させられたことが収穫ではないか。練習場では変化の“兆し”が見え始めている。“名波ジュビロ”、我慢の時期だ。(南間 健治)