必要なのは勝ち点3。わずかに残るJ1昇格プレーオフ進出への可能性をたぐり寄せるべく京都は長崎に乗り込んだ。
しかし、立ち上がりから長崎の高木監督の戦略に苦しめられる。川勝監督をして「これまで経験したことがない」と言わしめるほど執拗なロングボール攻勢。攻撃でも大黒にボールを集めようとするものの、パス供給源である駒井、工藤が長崎の執拗なプレスの餌食となった。長崎はこの試合、今季初めて[3-5-2]の布陣で臨み、サイド以外は京都のシステムにガッチリとハメ込んできた。責任の所在がはっきりとした長崎の戦略がズバリとハマり、パスを封じられた京都は前線が孤立。地上戦に持ち込むことができない。
しかし、京都は12分に大黒がエリア内で倒され、PKから先制点を奪う。その後も苦しい展開は続いたが、「いつかはボールが落ち着くだろうと思っていた」と田森が話すように、65分過ぎから京都らしいパスサッカーがようやく見られ始めた。終盤はパワープレーでどうにか京都ゴールをこじ開けようとする長崎の攻撃を体を張って守り、勝ち点3を奪取。ただ、他会場の結果により、京都は最終節を残してJ1昇格プレーオフ進出の望みを絶たれてしまった。(植木 修平)