先制されるイヤな展開も、慌てることなく逆転
試合開始の段階で山形と大分がすでに勝ち点3を得ており、千葉は負ければJ1昇格プレーオフ圏外にまで順位を落とす可能性があった。その影響があったのか、序盤はやや低調な出来となり、関塚監督は「もう一つエンジンがかかるのが遅い」と振り返る。特に攻撃面ではペナルティーエリアに侵入する前にミドルシュートで終わることが多かった。結果的に具体的な脅威を与えられず、富山からすると「そこに対しては正直、イヤなモノはなかった」(安間監督)という状態が続いていた。
後半に入って千葉の戦いも修正され、前半よりもチームとして崩し切るトライが増加。ようやく本来の形を取り戻し始めたが、ここで生まれたスキを突かれて53分に富山に先制点を奪われる。直後の55分にも似た形からピンチを迎えたが、今度はGK高木がしっかりとセーブ。試合を決めかねない1点を阻止すると、千葉は再び攻勢に出る。
慌てることなくペナルティーエリア内を崩しにかかると、58分にその流れから森本が同点ゴール。「うまくニアゾーン(ペナルティーエリアの角あたり)を取れて、モリくん(森本)が良いポジションを取って、というゴールだった」(町田)。さらに62分にケンペスを投入して[4-3-1-2]に変更すると、わずか1分後にそのケンペスが逆転ゴールをヘディングで叩き込んだ。
その後は大岩の投入とともにシステムを[4-2-3-1]に戻して、安定を図った千葉。富山のシンプルな攻撃に苦しめられる場面もあったが、個々の粘りを軸に耐え切って勝ち点3を獲得した。この勝利で順位を4位に上げて3位・磐田にも勝ち点1差に肉薄し、J1昇格へ向けてはずみをつけた。(片村 光博)