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大分トリニータ/J1昇格プレーオフ。出場権を争う4クラブを徹底検証

2014/11/19 14:31

田坂監督は「全員守備・全員攻撃」を掲げ、4年目。12年はJ1昇格プレーオフを勝ち抜いた



逆境はお家芸。“ラスボス”に打ち勝つのみ

 一昨季、J1昇格プレーオフ初の覇者となった大分は、昨季J1に挑むも、1年でJ2に逆戻りという屈辱を噛み締めた。その悔しさをバネに返り咲きを誓った今季。大混戦の中、丁寧に組織を育ててここまで来た。

 好不調の振れ幅が少なく、得点力不足に苦しみながら辛抱強く勝ち点を拾い続け、得失点差マイナスにして昇格を狙える位置をキープ。夏場は一時的に戦術を変更するなど理想と現実のバランスを取りつつ、戦力個々を底上げし、組織としてのオプションを増やした。その成果として現在、田坂監督が就任以来貫く「全員守備・全員攻撃」をコンセプトとするスタイルは、過去最高レベルに完成度を上げている。

 置かれている状況は非常に厳しい。第40節・水戸戦で後半ロスタイムに逆転負けするという“自爆事故”により自力でのプレーオフ進出が不可能となったあと、第41節・讃岐戦に勝利を収め望みはつないだが、この局面にして乗り越えなくてはならない相手は、勝ち点100越えに王手をかける湘南だ。前回対戦の第8節では、内容的には互角に戦いながら勢いの差で0-4と大敗している。

 ただ、逆境に燃えるのが“お家芸”となりつつあるのが大分。一昨季も最終節で勝ち点を取りこぼし4位から6位に後退しながら、レギュレーションの不利を克服して痛快な昇格劇を演じた。今季も舞台は整っている。経験値を増した勝負師・田坂監督が“ラスボス”湘南にどう挑むか。指揮官の意図を体現する選手たちの“開き直り力”が狭き門をこじ開ける可能性は、十分にある。(ひぐらし ひなつ)

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