
山岸は第19節・讃岐戦からゴールを守る。“勝ち切る”大切さをチームに説く
ひ弱なチームが時間をかけて身に付けたモノ
12年のJ2降格から3シーズン目、J1昇格プレーオフ出場の可能性を残す最終節は、今季が初めてとなる。山形はここへ来て狙いを遂行する戦い方の精度が増し、結果に結び付けるスキルを身に付けつつある。前節は力でねじ伏せるような勝ち方で磐田を下し、前々節ではライバルたちがつまずく中、終盤の劇的な逆転によるミラクルな勝ち方も体験した。10月途中まで連勝知らずのチームが現在3連勝。最も加速した状態で最終節、そして来るべきJ1昇格プレーオフを迎えられるという点は、大きなプラス要素だ。
6月に浦和から期限付き移籍し、チームの一員に加わったGK山岸は、ここまでさまざまな課題を指摘してきたが、「優勝争いや昇格争いをするチームは内容が悪くても勝ち切れる」というのもその一つ。個々に技術の高さがあり、内容でも上回りながら勝ち切れずにいたひ弱なチームは、より結果にこだわれるたくましさを徐々に肉付けしてきた。時間がかかったからこそ、にわかにはがれ落ちることもない。
J1昇格プレーオフ進出への最後の関門となる最終節・東京V戦は、前節同様かそれ以上のハードワークができれば優位に進めることができるだろう。パス主体の相手だけに、高い位置での連動したプレッシャーがハマる可能性は十分にあり、守備から攻撃への切り替えで上回るシーンも多いと予想される。ただし遅攻を苦にしない東京Vと自陣で対峙する際には、速いパス回しに慌てないようにチャレンジとカバーの意識を持ち続ける必要がある。(佐藤 円)