
9月25日、低迷するチームの監督を引き受けた名波氏。経験、そして時間不足をどう乗り切るか
よりどころは守備面。まずは無失点で抑えたい
名波体制発足後、約2カ月。新体制の初戦で初白星をつかむなど(9月28日、第34節・愛媛戦・2○0)上々の滑り出しを見せたものの、ここ5試合未勝利と正念場を迎えている。J1昇格プレーオフ圏はほぼ確実なモノとしているが、最終節の結果次第では7位に転落する可能性も全くゼロではない。しかし、苦しい状況の中、立ち返るべき場所は徐々にできている。それは守備面だ。名波監督が就任後、すぐに手をつけたのは、個人戦術に頼っていたずさんな守備面だった。だが、これは決して守備的に戦うということではない。「下がってカウンターはしたくない」と、ディフェンスラインを高く設定。全体をコンパクトに保ち、守備の体制が整えば高い位置からプレッシャーを掛けるスタイルを徹底させた。中でも強調するのは「スターティングポジション」というフレーズ。守備時は[4-4-2]のような形を基本布陣とし、「困ったらこの形に戻る」という意識を植え付けた。
一方、指揮官は「どの監督もそうだと思うけど、就任後すぐはなかなか攻撃面を触りづらい」として、攻撃面では比較的自由を与えている。「就任から間もないことは言い訳にしたくない」と言い切る指揮官だが、時間の制約上、できることは限られている。攻撃陣に負傷者が重なり交代カードが限られているという意味でも、いま、よりどころとなるのは守備面。札幌戦も積み上げてきたことを継続するのみだ。
今季、後半戦はいまだアウェイで未勝利。なおかつ開幕戦で敗れたイヤな相手だが、それらのデータを覆すことができるか。(南間 健治)