Feature 特集

三鷹vs東福岡。“最注目”の開幕カード/第93回高校サッカー選手権

2014/11/19 15:54

選手権組み合わせ決定。
12月30日に開幕



高校総体を制した東福岡

「組み合わせなんて関係ない」

「どこが相手でも自分たちのサッカーをする」

 普通にコメントを求めれば定型句のような言葉が出てくるものだが、より本音に迫っていけば、「正直、福岡のところとだけは当たりたくない」(関東某校監督)なんて言葉も漏れてくる。それが高校サッカー選手権の組み合わせ抽選会だ。

 中でも注目を集めたのは「福岡のところ」=東福岡。夏の高校総体を制した強豪校は、プロ入り濃厚なMF中島賢星、増山朝陽の二枚看板を筆頭に、各ポジションにバランス良く、スキなく好選手が居並ぶ。Jクラブのユースチームに人材が流れる中で久しく見られなかったような“ビッグチーム”である。そして、中島主将がこの抽選会で引いたクジは、何と駒沢での開幕戦。地元の三鷹を相手に、まず「お披露目」ということになった。これが1回戦の最注目カードと言っていいだろう。

“右の山”が激戦区に

 では、最激戦区はどこだろうか。流経大柏(千葉)・本田裕一郎監督が「(トーナメントの)右が随分と偏ったね」と指摘したように、右端のブロックは“超”が付く激戦ブロックとなった。前年度準優勝の星稜と磐田内定のFW岩元颯オリビエを擁する鹿児島城西が激突する2回戦だけでもかなりのモノだが、その隣の山の4チームも、抽選前にダークホース候補と見なされていたチームばかり。初出場での“旋風候補”だった昌平(埼玉)に対するのは、堅守速攻の極みを目指す米子北(鳥取)。その隣では元名古屋の岡山哲也監督が率い、MF富田光ら好選手がそろった中京大中京(愛知)と大ベテラン・小嶺忠敏総監督が統率する長崎総科大附(長崎)が対峙する。このブロック、間違いなく“熱い”。

 右の偏りを指摘した本田監督の流経も、初戦の相手は作陽(岡山)。実績十分の両校の対戦もまた、激しいモノとなりそうだ。他にも、ともに優勝経験のある山梨学院(山梨)と滝川第二(兵庫)がぶつかり、前橋育英(群馬)と初芝橋本(和歌山)の実力校が相撃つなど、好カードが目白押し。ちょっと変わったところでは、ドリブルサッカーを貫く異色のチーム・聖和学園(宮城)と、初出場ながら鳥栖内定の大型DF笹原脩平と群馬内定のMF大岩亮太を擁する秀岳館(熊本)の対戦は興味深い。

 選手権独特のシビア極まるノックアウト方式の戦いは、それゆえに多くのドラマを生み、多くの選手と指導者に歓喜と悔恨が生む経験値を与えてきた。今年度も、新たな“熱”に期待したい。(川端 暁彦)

第93回高校サッカー選手権組み合わせ

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