■清水エスパルス
“名古屋キラー”ノヴァコヴィッチも合流
この中断期間に清水は主に守備の確認をした。水曜日(19日)の練習でも、「日本代表に刺激されて(笑)」(大榎監督)とボールへの寄せを徹底。「豪州戦の後半は日本代表がボールに行けていた。そういう守備をしたい」と話す一方で、「名古屋はロングボールがあるからね」(同)と、ロングボールへの警戒も怠らなかった。平岡も「前回の天皇杯(準々決勝・名古屋戦。PK戦の末に清水が勝利)のイメージは捨てたほうが良い。川又がいるか、いないかで前線の特徴が変わってくる。川又へのロングボールをはじけるかどうかが大事」と、この試合の守備のポイントを語る。
また、今季2度とも名古屋戦でゴールを決めている高木俊の得点力には期待ができそうだ。「相性が良いので、もちろん得点は狙う。ただ、相手も警戒してくるので、そうなればアシストという形もある。得点、アシストどちらも狙っていきたい」と、名古屋相手に大暴れを予感させた。
さらにスロベニア代表FWノヴァコヴィッチもユーロ予選から戻り、「やっぱりシュートがうまいよ」と大榎監督も感心するほどのシュートテクニックを披露。今節は天皇杯とは違い[4-1-4-1]のフォーメーションが予想されるが、J1残留のためにも再び名古屋から勝利を奪いたい。(田中 芳樹)
■名古屋グランパス
「直志さんと一緒にできるのもあと少し」(永井)
西野監督は「戦術、技術、体力の問題じゃない」と強調する。激しい残留争いに身を置く清水の絶対的なモチベーション。前節・川崎F戦で快勝した清水の映像を見た指揮官は、「目標設定を持たせないと勝負にならない」と警戒を強めた。決定力不足により勝ち切れない試合が続いた名古屋だが、まずは「精神面を高い状態で維持し、それを持って戦術、技術を生かしていけるかが、大事になる」(西野監督)。
そしてノヴァコヴィッチの存在を忘れてはいけない。10月11日の天皇杯準々決勝(2△2。PK5-3で清水勝利)では不在だったが、大宮時代を含めて過去4試合で3ゴールを奪われている。先日のユーロ予選・イングランドvsスロベニアを視聴した指揮官は「リアル・ストライカー」と最大の警戒を示し、同じくTV観戦した牟田も「体の強さを感じたし、ずっと同じ対応じゃダメ。駆け引きで勝負したい」と燃えている。
目標は見いだしにくいかもしれないが、チームには強い思いもある。永井は言う。「勝つことしか考えていないし、(16日に現役引退を発表した中村)直志さんと一緒にできるのもあと少しなので」。その中村も、けがから復帰。19日に合流したばかりで、指揮官の判断に注目が集まる。(村本 裕太)