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J1リーグ 第32節
11/22(土) 14:00 @ JITス

甲府
2
0 前半 0
2 後半 0
試合終了
0
広島

Column 試合後コラム

MF 8 新井 涼平 彼を彩る「ギャップ」

2014/11/24 14:02

 プロ6年目のJ1初ゴールだった。新井は自陣で相手ボールを奪い切り、マルキーニョス・パラナにボールを預ける。そして左サイドに広がったスペースへ、一気にスプリントをかけた。ボール奪取力、走力、技術と彼の強みがすべて出たゴールだった。時間はすでに77分。スプリントの距離も80mはあっただろう。しかし新井は「あの状況で走り切ることが僕の特長」と胸を張る。試合中の走行距離はチームでも1、2を争い、球際の鋭さや激しさもある。細身で一見頼りない風貌とは、良い意味でギャップがあるプレースタイルの持ち主だ。

 決して順風満帆な6年間ではなかった。大宮で始まったプロ生活は、ユースから昇格した1年目の開幕戦にいきなり先発する最高のスタートだった。しかし程なく出番を失い、岐阜への期限付き移籍中に、大宮から契約を切られてしまう。12年に北九州でブレイクを果たしたが、甲府に移籍した昨季は春先のけがにより、3試合出場にとどまった。しかし今季は大器がようやくその真価を見せ、32試合中30試合に先発している。

 彼は運動量、183cmの長身、展開力に加えて「チーム戦術を人より早く呑み込める」と自認するクレバーさがある。攻守で前に出る新井と、バランスを取るパラナのインサイドは、甲府の強みといっていい。

 まだ24歳の新井だが、夫人のお腹には第2子が宿されている。月々3万円のお小遣いでやり繰りするヤングパパは、試合後の場内インタビューでも「良い夫婦(11月22日)の日に点を取れて、嫁さんにも良い顔ができるかな」という愛妻家らしい気遣いを見せていた。強気な発言、勇ましいプレーと、そんな優しさが同居する人間性もまた、彼の素敵なギャップだ。(大島 和人)

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