笛と同時に今季が終わった。最後まで勝利を信じていたぶん、余計に唐突な終戦だった。大分のJ1昇格プレーオフ進出まで、届かなかった勝ち点はわずか『1』。シーズン途中での拾い損ねが悔やまれた。
大混戦のまま7位で最終節を迎えた大分にも、4位にまで浮上する可能性が残っていた。勝利することが絶対条件の下、リーグ戦終盤にかけ調子を上げてきた大分は、史上最速でJ1自動昇格を決め勝ち点100超えに王手をかける湘南に真っ向勝負を挑む。
激しい攻め合いの中、先制は大分。7分、西のクロスから林のダイビングヘッドがネットを揺らす。続いて21分は湘南。CKのこぼれ球を拾った亀川が豪快なミドルシュートを突き刺した。53分には縦パスを受けた岡田のループで湘南がリードを奪うが、74分、林のボレーが弾かれたところに詰めた高松が押し込み再び同点に。勢いに乗りたい大分だったが、2分後、その心をへし折るようにウェリントンが3点目を挙げ、試合を決めた。
互いに持ち味を出しながら、少しずつの力量差が大きな差を浮き彫りにした一戦。4連勝で今季を締め来季J1へと乗り込む湘南の背を見送り、大分はもう一度、歩き出さなくてはならない。(ひぐらし ひなつ)