公式戦4連敗。ベストアメニティスタジアムは浦和にとって、まさに“鬼門”だ。リーグ戦での初対戦となったJ2時代の00年には7-0で大勝したが、以降は全敗。2011年の開幕前に行われたプレシーズンマッチも1-2で敗戦。つまりアウェイの鳥栖戦は通算1勝5敗で5連敗中ということだ。
J2時代とプレシーズンマッチは参考にならないが、過去2年の公式戦はいずれも似たような展開だった。浦和がボールを支配するものの、鳥栖はホームといえども決して前掛かりになることなく、激しいプレッシングとロングボールを戦いの軸にしてくる。これが苦戦する大きな要因だ。そしてそのロングボールやセットプレー、ミスから失点を重ねる。豊田には3試合で6得点を決められている。12年はナビスコカップ、リーグ戦ともに主力の槙野を欠いたことも敗因の一つだった。
加えて過去2年、リーグ戦はいずれも鳥栖のホーム最終戦だった。いずれも観客数は20,000人超えの大入り。そこには多くの浦和サポーターも駆け付けているが、ホーム最終戦特有のチームがより力を発揮できる雰囲気は、浦和にとってやはりマイナス要素となった。今季もやはり鳥栖のホーム最終戦であり、同じような雰囲気になるだろう。
結果がどうなるかはもちろん分からないが、決して簡単な試合にはならないことだけは間違いない。ただ、「不名誉な記録はミシャ(ペトロヴィッチ監督)になってからたくさん破ってきている」(槙野)。残り2試合、他チームの調子を考えても優勝のためには2連勝が必要だろう。逆に言えば、2連勝すれば優勝できる。この“鬼門”を乗り越えてこそ、優勝にふさわしい。(菊地 正典)