■柏レイソル
最終ラインに変更アリ? 中央に増嶋復帰の見込み
ACLへの出場権が獲得できる3位に位置する鹿島との勝ち点差を『3』として、ホーム最終戦へ臨む柏。残りが2試合であることと得失点差を考えると、目標へ到達するためには引き分けすらも許されない状況だ。「最後まで目標がある状態で戦えるというのは、選手にとってうれしいこと。あの舞台(ACL)に戻りたいから、それにつながるようにしたい」という大谷の言葉を実現するためには、今季無類の強さを誇ってきた日立台で、再びの勝利が求められる。
けが人が多いという面はあるものの、5連勝と波に乗っていることが終盤戦を戦う上での自信になっているようだ。これまで出場機会が多くない輪湖も、「本当にチームの調子は良い。ここ数試合を全部勝ってきて、一人ひとりが良さを出しているからこそ、こういった結果になっていると思う」と話した。
前節の大宮戦(2○1)から変更があるとすれば、最終ラインだろうか。今週は天候の関係で26日までに予定どおりの練習ができたとは言い難く、ほかのポジションを含めても不透明。増嶋が3バックの中央に戻る可能性も考えられる。彼は足首の状態を見ながら別メニューと全体練習を交互に繰り返している状況だが、先週の段階でも本人は「できる」と感触を語っていた。ただ、前節で示したように中央の位置に中谷が入っても問題なく、「シン(中谷)も最近の試合では自信を持ってプレーできていると思うので、残り2試合でチームが勝ち続けるためには良い要素」だと渡部も語っている。メンバーなどに変更はあるかもしれないが、柏はどんな状況であれ、第5節の大宮戦(2△2)から14試合続く日立台での無敗記録を、最後に途切れさせるわけにはいかない。(石原 遼一)
■清水エスパルス
長沢復帰で増えたオプション。勝ち点獲得を狙う
天皇杯は大榎監督初タイトルへ向け大きなチャンスだったが、26日のG大阪との準決勝(2●5)ではレギュラー陣を温存。それは、この柏戦がいかに大事かということを表している。大宮、C大阪の結果次第では、今節で残留を確定することも、逆に降格圏に落ちる可能性もある。前節の名古屋戦(2△2)で勝ち切れず、降格圏との差をそれほど広げられなかっただけに、この試合では勝ち点1以上を狙う。
そのミッションの遂行を見据えると、明るい話題があった。天皇杯準決勝では大敗を喫したものの、若手の活躍がチームに刺激を与えたことに加え、FW長沢が約7カ月ぶりに復帰。15分ほどの出場だったが、ロングボールを頭で大前に落とすなど、彼の持ち味を発揮した。とかく前線の選手の高さが問題となっている中で、長沢の存在が大きな役目を果たすことは間違いない。試合終盤のパワープレーなど、チームのオプションが増えることになった。
また、ノヴァコヴィッチは前節の2得点で得点ランクを4位まで上昇させた。チーム事情にとらわれず、コンスタントに得点を奪う能力を発揮している背番号18は天皇杯の出場を回避。1週間の準備期間でコンディションを維持できているかはポイントになる。
前回の柏戦(3○0)はシュート13本対3本と内容でも圧倒。大榎監督も「(良い)相性もあったのかなと思う」とその試合を振り返っていたが、ヤコヴィッチ不在の守備陣が崩れなければ、好調の柏とは言え、倒せない相手ではない。過密日程のためできることに限りがあり、ここから大きく変えることはできない。G大阪戦で露呈した「失点につながる簡単なミス」を減らすために何ができるかを考えることになる。(田中 芳樹)