逃げ切った仙台、ホーム最終戦を白星で飾る
仙台は前節から先発二人を変更。FWではウイルソンが週中の練習で負傷したために欠場し、そこには武藤が入った。一方、CBでは角田が先発出場。渡邉監督は「相手のストロング(ポイント)である1トップの高さに対してフタをする作業をしてもらう」という意図で、最終ラインを再編成した。
攻撃面では、徳島最終ラインの横を突く攻撃を明確化。サイドに流れてポイントを作っていたウイルソンの役割を武藤が果たし、ボールサイドの数的優位を確保した。
その結果、「早い段階で点を取れて良かったし、みんなも『あれで落ち着けた』と言ってくれた」(太田)。「立ち上がりの1失点がゲームプランを難しくしてしまった」(斉藤)と両チームが振り返る先制点が5分に生まれた。左サイドの野沢からのクロスははね返されたが、同サイドですぐにそれを拾った武藤が再びクロス。逆サイドから中央に絞っていた太田がこれに合わせてゴールに押し込んだ。仙台はその後も主導権を握り、前半は徳島のシュートを那須川のFK一本に抑えた。
後半になると徳島が攻勢を強めるものの、仙台も徳島に最前線でボールを収めさせずに反撃。58分、右SBの菅井が富田にボールを預けるとそのままゴール前にダッシュ。野沢のヒールパスを受け、GKもかわして追加点を決めた。
差を広げた仙台だが、2度のリードを追い付かれた前節・C大阪戦(3△3)からの修正が試されたのはここからだった。徳島は64分に高崎を投入し、キム・ジョンミンとの2トップに形を変えてパワープレー色を強める。77分には那須川のFKを橋内が頭でそらしてゴールしたことで、点差が『1』に縮まった。
ここで仙台ベンチは上本を投入して守備を固めた。87分の高崎に許したシュートはGK関がキャッチ。これ以外は攻め込まれながらもシュートらしいシュートまで至らせず、仙台は逃げ切ってホーム最終戦を勝利で飾った。(板垣 晴朗)