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J1リーグ 第33節
11/29(土) 17:00 @ JITス

甲府
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FC東京

Column 試合後コラム

[甲府]360度の青赤に包まれた最後

2014/12/3 15:00

 試合が終わってやや間は空いたが、大半の観客がホーム最終戦セレモニーを待って、その場に踏みとどまっていた。甲府がこの日迎えた相手はFC東京。城福浩監督がクラブスタッフ、指導者として10年以上も籍を置いた古巣である。アウェイサポーターもそれぞれに城福監督への思いを持ち、甲府サポーターと同じく、晩秋の肌寒いスタンドに残っていた。

「360度青赤で埋まったスタジアムで、退任のあいさつができることは神様にいただいた機会」と、城福監督もこの巡り合わせを喜んだ。監督が挨拶を終え「城福甲府!」のコールが甲府のゴール裏から起こると、アウェイ側からも唱和の声が続く。セレモニーは本来、クラブがサポーターへの感謝を伝えるための場である。しかし11月29日の山梨中銀スタジアムでは、それ以上にサポーターが監督への感謝を伝える場になっていた。そして城福浩という男の門出を祝う気持ちは、FC東京サポーターも同じだった。

 城福浩が甲府盆地の人になったのは、3年前のことである。「自分がこの地からどういった形で出るのだろうか。多くの監督と同じように、追われるように出ていくのではないか。半分以上、そう覚悟していました」と指揮官は当時の心境を振り返る。実際に彼はFC東京で、そのような苦汁を味わっている。しかし今回の勇退は、まったく正反対の状況だ。

 もちろん甲府の3年間にも紆余曲折があり、指揮官としての労苦は並大抵のものではなかっただろう。しかし12年のJ2制覇、13年と14年のJ1残留という成果を見れば、その努力は報われた。単に勤め上げただけでなく、ヴァンフォーレ甲府の歴史を塗り替えるほどの成果を出した。だからこそ敵味方を問わず、彼をスタンディングオベーションで送り出す最終戦セレモニーも実現したのだ。(大島 和人)

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