浮き沈みのある今季、現在は2部でプレー
「日本代表に入るためにも、まずはこのチームで活躍しないといけない」。今年9月4日、トゥエンテのスタジアムで行われた入団会見で、宮市亮はアギーレジャパンについて聞かれてそんなふうに答えていた。
あれから約3カ月半、彼の歩みは、手ごたえを得たかと思われた矢先に失望に見舞われる。そんなサイクルを繰り返している。移籍後初出場を大歓声で迎えられた次の試合で、散々な出来。その後試合勘が戻りつつあったところで「ひどかった。ミスをして顔を下げた。プロとしてやってはいけない行為をした」と本人が振り返る11月1日のヘーレンフェーン戦に至ってしまう。この試合を境に、宮市は先発メンバーから完全に外された。シュフルーダー監督はとにかく宮市はプレーし続けること、プレー時間を与えることが重要だとして、2軍であるヤング・トゥエンテ(オランダ2部)でプレーさせる判断を下す。そして12月6日、デ・フラーフスハップ戦では90分間プレー。フル出場はオランダに戻って以来初めてとなった。この日の試合では得点に絡むことはなかったが、何度か力強い1対1からの縦への突破が見られた。試合後には「監督と話をして、(2軍でプレーすることに)僕も賛同した。ベンチに座っているより90分出たほうが僕はうれしい。(状態も)良くなっている」と語っていた。
浮き沈みはある。それでも、宮市は何度も「自分を信じてやり続けるしかない」と口にしていた。状態は、徐々に向上している。そんな折、アジア杯予備登録メンバー入りの報が届いた。(堀 秀年)
宮市 亮(みやいち・りょう)
1992年12月14日、21歳。愛知県出身。中京大中京高→アーセナル(イングランド)→フェイエノールト(オランダ)→ボルトン→ウィガン(以上イングランド)を経て今年9月、トゥエンテ(オランダ)に期限付き移籍。国際Aマッチ2試合出場。