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[日本代表]MF 清武弘嗣/アジア杯に向けてのキーマン

2014/12/17 16:23

ここから主力へ。アジア杯で目指すアピール

10月25日のドルトムント戦では、決勝点となる値千金のFKを決めた



アギーレジャパンに初選出も、ドイツでの活躍を見れば妥当な選考

 ブラジルW杯以来日本代表から遠ざかっていた清武弘嗣がアジア杯のメンバーに選出されたことは小さなサプライズと言える。しかし、今季ここまでのブンデスリーガ全15試合に出場し、3ゴール3アシストという現在の活躍を見れば、それが妥当な選考であることに疑いの余地はないだろう。

 むしろこれまで清武が招集されなかった理由を探すほうが難しい。ハノーファー加入直後の8月は右足太ももを負傷していたこともありアギーレジャパンへの招集はなし。しかし、それ以降も原口元気が初招集、長谷部誠や内田篤人が代表復帰を果たしても清武には声が掛からない。クラブでは出場を続けており、決して調子が悪いわけではなかった。だが、「選ばれていない以上、自分はこっちでしっかりやるだけ」と語っていた清武にとって、落ち着いて所属クラブでのプレーに専念できたことは結果的に大きなプラスとなった。

 というのも、定位置を確保したとはいえ新加入の清武がチームに完全にフィットしているとは言えなかったからだ。今季のハノーファーは攻撃陣の顔触れが代わったこともあり、連係面に課題を抱えていた。とりわけ清武と同じく新加入のFWホセルについては、「近くでやれる回数が多くないので、もうちょっと近くでやれればいい」と改善点を口にしていた。11月下旬には主将のMFラース・シュティンドルが負傷から戻ってきたことで清武は中央から左にポジションを移す。周囲を生かせるシュティンドルの復帰で清武はよりストロングポイントを発揮。徐々にお互いの理解が深まっていくと、息の合ったプレーが見られ、イキイキとプレーするようになっていった。10月25日のドルトムント戦で今季初得点を記録すると、その後ペースを上げていく。関与した6点のうち4つはセットプレー。前節・ブレーメン戦でのゴールは遠目から味方めがけて放ったFKがそのまま吸い込まれたモノ。しかし、ラッキーな形から結果を残せるのはいま清武がノッている証拠でもある。チームはリーグ戦ここ4試合勝ちなしと厳しい状態だが、清武自身の調子は万全だ。(山口 裕平)

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