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[日本代表]連覇を目指す23人が発表も、“八百長疑惑”で暗雲

2014/12/17 16:30



アギーレ、告発。協会はどう動くか

 アジア杯に臨む23人が発表された8時間後、事態は急変した。

 八百長問題の渦中にあったハビエル・アギーレ監督がついに、スペイン検察当局に告発された。2011年5月のレバンテ対サラゴサ戦。サラゴサが勝利し1部残留を決めたその試合での八百長疑惑だ。当時サラゴサを指揮していたアギーレ監督は、イグレシアス会長(当時)からボーナスという名目で金銭を受け取り、クラブを経由してさらに膨大な金額がレバンテの選手たちに支払われた。これが今回の告発状の内容だ。

 この中でアギーレ監督は、クラブ間を取り持つような形で関わったとされている。当然今回の告発後は捜査、さらには裁判への出頭も命じられる可能性が高い。これまで「何も問題はない」と一貫して疑惑への関与を否定してきたメキシコ人監督。15日のメンバー発表会見でも、「アジア杯では競技のみに集中して臨みたい」と懸念を一蹴していた。そんな矢先に告発の事実が飛び込んできた。アジア杯開幕まですでに1カ月を切っている。代表チームへの影響が、日に日に高まっていく可能性は否定できない。

 日本サッカー協会は情報収集を急いでいるようだが、この疑惑は常にスペインからの報道や情報が先手だった。協会もここまでは本人の疑惑否定の態度を信じるしかなかったが、いつまでも後手の姿勢では自分たちの首を絞めることにもなる。スポンサーの激怒も必至。大仁邦彌会長、原博実専務理事、霜田正浩技術委員長ら幹部が何らかの決断を下すことも考えられる。

 裁判所出廷を命じられるのは来年2月以降という報道もある。職務停止処分が下された場合もかなり先になるため、1月のアジア杯指揮に問題はなさそうだ。しかし、もはや焦点はそこではない。国家権力から重大な疑惑をかけられた人間が、優勝を狙うチームを束ねられるのか。集中して大会を戦えるのか。答えは、限りなく“NO”に近いだろう。新たに担ぎ上げたばかりの船頭を巡る騒動。日本代表はピンチに直面した。(西川 結城)

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