
宿敵の浦和に2年連続で主力を引き抜かれた大宮。そしてかつて大宮の選手だった石原直樹も…
大宮 → FW ズラタン
今季32試合に出場した不動のレギュラーが抜けたわけであり、当然ながら被害は大きい。
得点だけを見れば7得点と飛び抜けた数字ではないが、チャンスメーク能力に優れ、ラストパスの精度も高い万能型FWを失うことによる影響は大きい。最終節・C大阪戦(2○0)では今季随一とも言えるパフォーマンスで決定機を量産し、チーム屈指のクオリティーを持つことを再証明したばかりだ。攻撃の質が総合的に低下することは避けられないだろう。代役の補強がないままシーズンインするとなれば、既存戦力の奮起や前線の配置の再構築が必要になる。
また、残留が濃厚となっている元セルビア代表FWムルジャにとって、スロベニア代表FWズラタンは母国の言葉が通じるチームメートでもあった。ピッチ上のみならず、ピッチ外においてもコミュニケーション面などでその流出がダメージになる可能性はある。
昨年の青木拓矢に続き、2年連続でセンターラインの主力を浦和に引き抜かれた格好となる大宮。今季開幕当初は青木の穴を埋められずに迷走した部分もある。ポジションこそ違うが、同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。補強も含めて最大限の準備をして来季を迎えたい。(片村 光博)