ACLへの準備とさらなるスケールアップ
どうやら今回の特集で“浦和レッズ被害者の会”が結成されたらしい。個人的には、『いいぞ、いいぞ!』という気分だ。海外でいえばレアル・マドリーやバイエルン・ミュンヘン、野球でいえば巨人。やはりリーグは選手を集めて“悪者“になるチームがあったほうが盛り上がる。Jリーグでその“力”があるのはやはり浦和だ。
さて、本題に移ろう。山道守彦強化本部長、ペトロヴィッチ監督体制になった12年以降(山道強化本部長は11年9月に就任)、浦和は“少数精鋭”路線で選手を獲得してきた。しかし、今季は一転して“乱獲”。シーズン終了からわずか10日で武藤(仙台)、橋本(柏)、高木(清水)、ズラタン(大宮)、石原(広島)と主力級の選手の獲得を次々と発表した。
その狙いは何なのか。一つは来季ACLに出場することが挙げられる。14年は開幕時に25人、原口元気(現・ヘルタ・ベルリン)が移籍した夏以降は24人(GK3人)で戦ったが、アジアの戦いを並行するには実数として足りない。もう一つは純粋な戦力アップと選手の入れ替え。ペトロヴィッチ監督のスタイルもあるが、3年間戦い、起用される選手とそうでない選手は明確に分かれた。優勝を狙うチームとして先発争いの枠組みはもっと大きく広げなければいけない。一方ですでに加藤、坪井、マルシオ・リシャルデス、関口の退団・移籍が発表されているが、ほかにも出場機会を求めて期限付きで移籍する選手が出ると見られる。選手が減るぶん、当然補強しなければならないが、取るからには戦力アップを図ろうということだ。
恐らく、今オフの動きはこれにとどまらないだろう。浦和は“リーディングクラブ”となることを目標としているが、移籍市場でもリーグを引っ張る立場になれるか。(菊地 正典)