Feature 特集

オフ期間、目立つのは指揮官交代と浦和の補強

2014/12/22 16:51



今季のJ1移籍動向の特徴・トピック

1、スタイルを根付かせた監督の交代
2、“乱獲”とも言える浦和の積極補強

 天皇杯決勝の開催が12月13日となったこともあって、今季のオフは長い。例年とは異なり、この時期にすべてのクラブがオフに入った中、逆に熱を帯びているのが“ストーブリーグ”での動きだ。

 まず、今季限りでの指揮官退任が決まっていた来季J1・5クラブ(柏、鳥栖、横浜FM、神戸、甲府)は、16日の横浜FM(エリク・モンバエルツ氏、監督就任基本合意)、鳥栖(森下仁志氏、監督就任)の公式リリースをもって次年度の“トップ”が誰になるのかすべて発表された。選手が移籍先を決める、あるいは契約延長をするか否かを判断する上で、「来季の監督は誰なのか」という点の比重は大きい。空いている監督の座に誰が就くのか。これはいち早く決定させるべき事項であり、その点で過度な遅れを取るクラブはなかったと言えよう。

 5クラブそれぞれを見ていくと、前体制のほとんどがいわゆる短命政権ではなかったことが分かる。柏での在籍期間が5年半のネルシーニョ前監督を筆頭に、樋口靖洋前監督と城福浩前監督は横浜FM、そして甲府で3年間、采配を振るった。彼らがクラブに根付かせたスタイルの印象は深い。神戸を率いた安達亮前監督も、指揮した期間は2年2カ月ある。それ以前は強化部長などを歴任しており、“安達・神戸”に対するイメージは多分に残っている。約半年間の指揮だった鳥栖の吉田恵前監督にしても、2010年よりコーチを務めて、監督の座に昇格した形。チームのスタイルは、ユン・ジョンファン元監督(現・蔚山現代監督)時代を継続したモノだった。

 次に目立つのは、浦和の積極補強だ。浦和が獲得に動いたことでメディアを賑わせた選手は、例年に比べても多かったと言える。湘南のDF遠藤航、C大阪のDF山下達也などに始まり、移籍が決まったDF橋本和(柏→浦和)、FW武藤雄樹(仙台→浦和)、FWズラタン(大宮→浦和)、FW石原直樹(広島→浦和)、FW高木俊幸(清水→浦和)と多士済々。ここに来て、代表経験のあるFC東京のMF高橋秀人、さらには同クラブのDF加賀健一にもオファーが出されたとみられ、周辺が騒がしい。他クラブに比べて資金が豊富な浦和による“乱獲”とも称することのできる動きに、振り回されているクラブの強化部は間違いなくある。4-5面ではその“浦和の積極補強”について取り上げる。広島、大宮といったクラブの各担当記者に「浦和レッズ被害者の会」を結成してもらい、その影響についても見ていきたい。

 J2降格が決まったC大阪など、他にも大きな動きがありそうなクラブは多い。本紙としても注視していく。なお、24、25日発売の次号ではJ1全クラブの来季陣容について特集を行う予定。来季の第1登録期間は2015年1月2日から3月27日まで(第2登録期間は7月10日から8月7日)。3月8日の開幕を過ぎても、移籍マーケットでの綱引きは続くことになる。

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