夏の豪州、チェックポイントは体力面と連係面
日本代表の2015年初の実戦となった4日のオークランド・シティ戦。ハビエル・アギーレ監督は基本布陣の[4-3-3]を採り、現状のベストメンバーで挑んだ。気温が30℃に近い中、どこまで体力が持つか、連係面が向上しているかがチェックポイントだった。
試合は序盤から日本が相手を圧倒。2分の香川真司の決定機を皮切りに立て続けにチャンスを作るが、得点が入らない。「クロスから崩す意図はあったけど、それ以外のバリエーションが少なかった」と岡崎慎司も反省したように、攻めの形が外一辺倒になりすぎる傾向が強かった。パスがボール1個分ズレる、香川が不慣れなポジションに戸惑ってチャンスに絡む回数が減るなどの懸念材料も出た。本田圭佑と酒井高徳の右サイドが良い連係を見せるなど収穫もあったが、攻撃面はまだ改善の余地がありそうだ。
30分過ぎには消耗から全体の動きが落ち、停滞感が漂い始める。遠藤保仁のミドル弾が相手DFに当たって入るという幸運な先制点が生まれたのはこの時間帯。ベテランの一撃にチームが救われた。ただ後半、遠藤らは目に見えて運動量が減った。そこで61分から今野泰幸、清武弘嗣ら3人を投入。今野と清武がインサイドハーフで並んで中盤を活性化させた。今野のクロスに本田圭佑が飛び込んだ63分の決定機、終了間際に岡崎が決めた2点目を演出した清武のクロスなど、彼らもこの位置で十分戦えることをアピールした。
フル出場した長谷部誠や本田、岡崎らはシーズン中で体もキレていたが、遠藤らオフ明けの国内組と試合出場機会の少ない香川らはもっとフィジカル面を引き上げないと厳しい。ただ、基本的にはこの日出場した陣容が大会の主軸になるのは間違いないだろう。(元川 悦子)