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[日本代表]連覇するだけの力はある/アジア杯 2015

2015/1/9 16:30



 もう日本は、アジアの中では優勝しなければならない国という位置付けにある。『優勝』という二文字が、プレッシャーになる立場だ。それでも、連覇するだけの力はある。内田篤人が負傷で辞退したといっても、そこは全体でカバーできる。バランスの取れた選手の選び方はしていると思う。

 ハビエル・アギーレ監督の“八百長疑惑”がメディアを賑わせたが、選手への影響は正直に言ってあまりないと思う。大会に臨む上で動揺などすることはない。南米では、誰でも疑われていることだしね。大会期間中、選手が海外のメディアにいろいろと質問されるようなら、気分を害することもあるかもしれない。そういうときは、協会からの指令で“お口にチャック”だろう。

 ディフェンディングチャンピオンとして出る大会は、一味違うモノ。日本と対戦する国は徹底してつぶしに来る。試合中、守備で激しく来るのはあり得るね。本田圭佑や岡崎慎司、あるいは遠藤保仁のところを徹底してマークする国もあるだろう。中東勢がマンツーマン戦術に出てくると、局面では汚いプレーも辞さない。そうなれば、日本にとって大きな試練が訪れる。中東勢はそこまで体格が大きいわけではないが、守備ですっと足が出てくるところが厄介なんだ。“つっつくディフェンス”がうまい。Jリーグの感覚でプレーしていると、イヤらしい足の出し方をされてボールを取られてしまうだろう。グループリーグと決勝トーナメント1回戦は、すべて中東のチームとの対戦になる。まだ経験の浅い選手も日本にはいるから、事前にしっかりと対策を考えておかないといけない。

 そして短期決戦で優勝するためには、初戦の戦い方が本当に大事になる。一戦目の印象はのちのちの戦いにも尾を引く。パレスチナというチームに馴染みがないからといって、気を緩めてはいけない。

 クリスマスも正月もない中で準備してきた選手たちだが、達成が難しい『連覇』という目標に向けて戦い抜いてほしい。

小見 幸隆(おみ・ゆきたか)
1952年12月15日生まれ。東京都出身。69年に読売クラブ(現・東京V)に入団してMFとして活躍。日本代表にも選出された。引退後は読売クラブ、V川崎のトップチームやユースチームの監督を歴任。06年より柏で強化に関わり、12年秋まで強化本部統括ダイレクターなどを務めた。

EG 番記者取材速報

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