4強に迫る、ウズベキスタンとイラクの勢い
日本の連覇が期待されるが、U-20、U-17の大会などを見てもアジアのレベルが底上げされてきていることは明らか。特にウズベキスタンとイラクの躍進は著しく、ブラジルW杯に出場した“4強” (日本、豪州、韓国、イラン)にも迫る勢いがある。ただ、やはり気候やホームの大声援など地の利がある開催国の豪州は前回王者の日本と並ぶ本命だろう。日本に延長戦で敗れ、準優勝となった前回大会後にはしばらく苦しい時期が続いたが、自国リーグの成長も伴い主力を担い得る若手も台頭。ポステゴグルー監督はポゼッションを重視するタイプだが、必要なら“蹴るサッカー”に変化できることも強みだ。
その豪州とA組で同居する韓国は本来の実力的に優勝候補の一角だが、新体制での始動が遅れたこともあり、準備不足が否めない。ただ、選手のポテンシャルや勝負所での精神的な強さはやはり侮れない。イランは奮闘空しく1分2敗に終わったブラジルW杯のあともカルロス・ケイロス監督が率いているのは大きい。FWアズムンやFWジャハンバフシュなどアタッカーに楽しみなタレントがそろい、彼らの活躍次第では98年にW杯出場を決めた思い出の地で再び歓喜を味わうことになるかもしれない。イラクは五輪代表にも見まがうような若いメンバー構成となったが、攻守にタレントは豊富で、若い世代が散々痛い目にあっている日本にとっても不気味な存在だ。
ウズベキスタンはMFジェパロフなど経験豊富なベテランと90年代生まれの若手がミックスした好チームで、北朝鮮との初戦をうまく乗り切り、環境に慣れていければ前回の4位を超える躍進も現実味を帯びてくる。“穴”は2022年W杯を開催するカタール。帰化選手を中心としたタレント力は優勝したガルフカップでも示している。準々決勝で日本と当たる可能性が高く、1対1の強さや身体能力がハマると厄介な存在になりそうだ。優勝の可能性があるのはこの7カ国と見るが、北朝鮮、サウジアラビア、バーレーンは優勝候補を破るポテンシャルがあり、ベスト4に食い込む可能性は十分にある。(河治 良幸)