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[京都]中堅選手の相次ぐ退団。若手の台頭が必要不可欠/補強特集

2015/1/13 10:38



補強ポイント1 経験と実績のあるベテラン選手の獲得
補強ポイント2 主軸となるべき中堅選手の流出

ベテランと若手によるチーム再構築

 まず触れなければならないのが主力選手の流出だ。工藤浩平や三平和司、横谷繁に加えて、退団濃厚と報じられている酒井隆介はチームの主軸を担う存在だった。中でも工藤と酒井は代えが効かない。新シーズンは強化部が一新され、実質的には今井浩志社長主導の下でチーム編成が行われているが、文字どおり新チームとしての再構築を余儀なくされている。 その穴を埋める新戦力は、実績と経験を兼ね備えたベテランだ。ボランチには韓国代表として02年日韓大会から3大会連続でW杯を経験しているキム・ナミルを獲得。今年で38歳を迎えるが、昨季は全北現代でKリーグ優勝に貢献するなど第一線で活躍している。G大阪時代に数々のタイトルを獲得した山口智とともに、リーダーシップや経験値をチームに還元する役割も担うことになる。

 CBとボランチの選手層が薄く、チームをけん引する選手がいなかった昨季のチーム編成の反省を考慮した補強は評価できる。ただ、CBは酒井が移籍となれば状況が一変する。昨季はバヤリッツァと酒井の欠場時に、CBの3番手が代役を務め切れずに勝ち点を逃すケースが目立った。スピードを生かしたカバーリングで最終ラインを支えた酒井が移籍となれば、質・量の両方で打撃となる。菅沼駿哉の獲得で量(選手層)には目途が立った。あとは質の部分を追及したい。

 中盤では武者修行から原川力が復帰し、ファン・ジンソンも獲得。二人にはセットプレーのキッカーとしても期待が集まり、ダニエル・ロビーニョや宮吉拓実らFW陣、駒井善成ら2列目の選手とともに“大黒以外の得点パターンの確立”という課題に挑む。

 新シーズンは冒頭で触れた中堅選手の退団により、否が応にも若手の成長が問われるシーズンとなる。昇格争いに絡むためには、ベテランから多くを学んで先発に食い込む20代前半の選手の台頭が必要不可欠だ。同時に来季以降へ向けて、今回の状況を招いた原因分析も進める必要がある。

POINT 中堅選手の流出。戦力面と感情面でダメージ

 移籍決定、もしくは濃厚な選手たちは20代後半から30歳で、選手としてピークを迎える働き盛りがごっそりいなくなる。彼らはチームの中心選手であると同時に、サポーターからの信頼もつかんでおり、戦力面と感情面の両方で大きなダメージとなる。これによりベテランと若手の二極化が進んでしまい、中堅選手は数えるほどというのが現状だ。J2・5年目という現実に加えて、フロントへの不信感なども影響したと思われる。(雨堤 俊祐)

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