Feature 特集

[C大阪]1年でのJ1復帰へ。合格点のオフシーズン/補強特集

2015/1/13 10:57



補強ポイント1 現有戦力の慰留
補強ポイント2 南野と杉本が抜けた攻撃陣の補強

充実した補強とセカンドチームの復活

 今オフのC大阪は現有戦力の引き留め作業から始まった。J2降格に伴い、先発クラスだけではなく、セカンドGKの武田博行にJ2クラブから正GKとしての獲得オファーが届くなど、あらゆる選手に国内からのオファーが殺到した。その中で、丸橋祐介や山下達也は、一時は移籍に気持ちが傾くも、最終的には残留を決め、山口蛍、扇原貴宏、長谷川アーリアジャスールも国内移籍は踏み止まった。南野拓実と杉本健勇はチームを離れたが、前者は昨夏にドルトムントへ、後者も昨オフに鹿島へと、それぞれ移籍寸前であったことを踏まえれば、流失は“既定路線”の範囲内にとどまったとも言える。引き留め作業と並行して組閣も行った。クラブは前大宮監督の大熊清氏を新たな強化部長に招き、同氏が新監督との契約交渉の場にも付いた。現地ブラジルでパウロ・アウトゥオリ氏との話し合いを進めた中で、競合したブラジルや中東のクラブと金銭面では開きがあったが、「チームのプロジェクトに共感してもらえた」(大熊強化部長)ことで、招へいに成功した。補強に関しては、南野と杉本の流失に備えてリストアップしていた関口訓充と玉田圭司を獲得。攻撃陣には、柏と競合したパブロ・フェリペも加えた。さらに、執筆時点で正式発表こそされていないが、中盤と最終ラインに経験豊富な選手を一人ずつ加え、補強は終了となる予定だ。現有戦力の維持、新監督の選定、新加入選手の補強。今オフの総合評価は、十分に合格点が付く。

 また、新シーズンはセカンドチームを発足させることも決まっている。「TM50」を合言葉に、年間を通じて若手主体のトレーニングマッチを組んだ06年の取り組みが復活する。指揮を執るのは大熊裕司前トップチーム監督。同監督は、新シーズンはC大阪U-18監督に復帰するとともに、セカンドチームも見ることになる。1年でのJ1復帰に全力を注ぐとともに、若手を鍛え上げる。臥薪嘗胆となる新シーズン。C大阪は、未来につながるプロジェクトをスタートさせる。

POINT 先を見越した編成と不測の事態への準備が必要

 層の厚みに不足はないが、フォルランとカカウは今夏で契約が切れるため、前線は先を見越した編成が求められる。もっともカカウは、「J2優勝が狙える場合、その後も残る意志はある」とドイツの専門誌キッカーに語ったとされるが…。海外移籍の可能性が残る山口蛍、扇原貴宏、長谷川アーリアジャスールが中核を成す中盤も、不測の事態への準備はしておきたい。ひざの痛みが完治していない吉野峻光が万全の状態で開幕を迎えることができるかもポイント。(小田 尚史)

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