
試合終了後、ノエスタを回る選手たち
20年が経った神戸からの祈り
KOBE DREAMS 3-2 JAPAN STARS
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災から20年が経った2015年1月17日、神戸OBの吉田孝行が発起人となり、『阪神・淡路大震災20年1.17チャリティーマッチ』がノエスタで開催された。吉田の呼びかけに集まった選手たちは、ヴィッセルOBで構成された永島昭浩監督率いる『KOBE DREAMS』と岡田武史監督率いる『JAPAN STARS』の一員として、90分の真剣勝負に臨んだ。
掲げたテーマは「WE NEVER FORGET 1.17〜祈りをこめて〜」。吉田は24,052人の観衆にメッセージを伝えた。「20年前の今日という日を決して忘れてはいけない。震災を知らない次の世代につなげ、防災に対しての意識をもってもらいたい。そして、東日本大震災も決して忘れてはいけない。東北に少しでも僕たちの願いが届けばと思う」――。
この日のピッチは、決して忘れることのないプレーであふれた。名波浩の左足、前園真聖のトラップ、三浦淳寛のFK、和多田充寿のロングスロー、岡野雅行のフリーラン。プレーヤーたちがもたらしてきた歓喜や感動は、多くの人をそれぞれのスタートラインに立たせてきた。ノエスタのスクリーンに映し出された岡田監督のインタビュー映像には、とても印象的な言葉があった。
「 自分から考えていくようにしなきゃいけない」
プレーヤーの忘れ得ぬワンプレーは“自ら考える”ための引き金。“祈り”を動かす大きな力だ。
20年前の1月17日は、産声を挙げたばかりの神戸が初練習を予定していた忘れることのできない日。幾年月を経て迎えた2015年1月17日。神戸から祈りを込めた多くの思いが全国に届けられた。(敬称略)(小野 慶太)