Match 試合速報

AFCアジアカップ 準々決勝
1/23(金) 18:30 @ オーストラリア

日本
1
0 前半 1
1 後半 0
0 延前 0
0 延後 0
4 PK 5
試合終了
1
UAE

Column 試合後コラム

[日本代表]真価を問う前に幕が下りた

2015/1/26 18:13

A代表の前にも現れたアジア8強の壁

 若手を先発起用、交代枠も有効に使いつつ、安定した力でグループリーグを突破しながら、準々決勝でUAEにまさかのPK戦負け。A代表もU-20代表同様に、アジアのベスト8の壁を超えることができなかった。まさに日本サッカーのトラウマここに至れり、である。

 対戦前夜、UAEの監督は、「日本の守備陣は本格的な守備をまだやっていない。突くならその部分」とストレートに語った。長谷部誠は「大事なのは試合の入り方」と、これまでとは違って、決勝トーナメントが特別な戦いになることを強調した。はからずも試合は、両者が語ったような展開となり結果となった。立ち上がりの先制機を逃すと、UAEのFWアリ・アハマド・マブフートに裏を取られあっさり失点。日本のCBは前には対応力があるが、自陣ゴールに向かって走ると、スピードの差が明らかになる。この試合は何度もそんなシーンがあった。中東のサッカーも絶対的なストライカーが不在ということもあって、ボールポゼッション率を高めるスタイルに移行してきている。UAEはその典型的なチームだったが、旧来型の速攻で日本に一矢を報いた。なぜなら、そこが日本のウイークポイントだからだ。後半、途中出場した柴崎岳の一発で同点としたが、PK戦も含めてそのあとが続かなかった。

 チーム作りの第一段階で結果を求めるのは、あまり意味のあることではないが、アジア杯は歴代の監督が実績を積み上げてきた大会である。薄氷を踏む思いで、勝ち上がった前回、前々回に比べると、今回は内容で圧倒していると言われているが、果たしてそうなのか。「代表の真価が問われる前に、幕は下りた」と言うのが、選手のみならず、ファン、サポーター、そしてわれわれ報道陣の偽らざる心境である。本田圭佑が柴崎にFKを譲ったように、それでもチームに化学変化が起こり、土壌は掘り起こされた。強い相手にはポテンシャルを発揮する酒井高徳が、格下相手だと安定したプレーができないことも分かった。小林悠、太田宏介ら、練習でアピールした選手をピッチで見られなかったのは残念だが、逆にそのことで彼らの重要性は一段と高まった。

 現段階ではポジティブシンキングで代表を捉えなければいけないが、アギーレジャパンは札幌で行われた第1戦のウルグアイ戦から、シンガポール経由豪州に至っても、負のイメージを払しょくできないどころか、逆にマグマをため込む形になった。今後その度合いは一段と高まっていく。どこでボタンをかけ間違えたのか、アギーレジャパンの戦いは、ピッチ外でも当分続きそうだ。(六川 則夫)

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