
橋本(33番)のクロス→石原の飛び込みは、今季浦和の強力な武器になりそう
浦和が多く決定機を作った3、4本目のゲームで、特に起点として躍動したのが、左ウイングバックで出場した橋本だった。アウトサイドが高いポジションを取る大分の背後を突く形で、対角からの大きなサイドチェンジを受け深い位置まで持ち上がると、大分の守備陣が寄せるのを振り切り、柏時代に磨きをかけた得意の左足で、ライナー性の速いクロスを何度も供給した。
そこに逆サイドから勢い良く飛び込んでゴールを脅かし続けたのが石原だ。ペトロヴィッチ監督が基礎を築いた広島で3年間プレーし、シャ・スタイルの長短のポイントを熟知しているぶん、フィットも早い。クロスへの走り込みや前線からのプレス、攻守の切り替えなど、このシステムの特長が輝く局面において、動き出しが実にスムーズだった。ズラタンや梅崎との互いのバランスも、始動10日にしては上々と言える。
ただ、本人はまだまだといった表情で、とくにクサビを入れたり受けたりするタイミングをもっと合わせていきたいと語る。1トップについては「ズラタンは今まで僕が一緒にやってきたタイプとは違う」と、佐藤寿人と組んだ広島時代との違いを口にしつつ、「ボールが収まるので、サポートの質次第で良い絡みができると思う。ボールが入ったときに彼の動きを見ながら、違う選択肢を僕が作れれば」と、丁寧に連係を育てる姿勢を見せた。
梅崎は「ズラタンはすごく気が効く選手。フィジカルが強いし足元の技術も高く、裏への抜け出しもあって、なんでもできる。石原さんとズラタンが入ったことで、ゴール前の迫力はさらに出てくると思う」と評価。年ごとに成熟度合いを増すミシャのサッカーに、強力なアクセントが加わった。