浦和の新たな24番が躍動していた。熊本戦で左サイドに入った関根。序盤から積極的にしかけてサイドをえぐると、精度の高いクロスを何度もゴール前へ送った。「得点には結び付かなかった」と満足いかない様子だったが、「積極的に行けたし、クロスもイメージどおりに上げられた」と一定の手ごたえは感じていた。
昨季は右サイドでのプレーが多かったが、この試合では左サイドでプレー。「基本的に右足でボールを持って体が中を向くから、左のほうが視野も取れるしドリブルもしやすい」との言葉どおり、ボールと戯れ、相手を手玉に取るように最大の武器であるドリブルでサイドを切り裂いた。クロスに関しては利き足である右のほうが上げやすいだろうと思いきや、「左足のほうが力が入らず、良いボールがいくことが多い」。その言葉も納得できる出来だった。そのドリブルとクロスでこの日のチャンスのほとんどに関与。15分の李のヘディングや34分の石原のヘディング、63分の阿部が起点になってからゴール前に飛び込んだシーンなど、ゴールしていてもおかしくはない“お膳立て”を何度も見せた。
24番はもともと好きな数字であること、そして原口元気(ヘルタ・ベルリン)が着けていた番号であることから、自ら希望した番号。「みんなから似合わないと言われるし、自分でもイマイチだと思う」と笑うが、「24番が早く自分の番号になるように」と活躍を期する。まだまだ参考にするには状況も材料も十分ではないが、数々の先輩たちが苦しんだ2年目のジンクスに打ち勝つばかりか、昨季以上の活躍を見せてくれそうな期待感は十分だった。(菊地 正典)
関根 貴大(せきね・たかひろ)
1995年4月19日生まれ、19歳。埼玉県出身。167cm/61kg。浦和JY→浦和Yを経て、昨季トップチームに昇格。J1通算21試合出場2得点。