
アンカーで出場した主将の山口(6番)。前線のタレントをどう操るか
C大阪は、緻密なプログラムの最中。守備は安定も、攻撃面に課題
C大阪0-0横浜FC
昨年12月、15シーズンのC大阪の指揮を執ることが決定したパウロ・アウトゥオリ監督は、すぐさま始動から開幕までのプログラムを強化部に伝えた。練習メニューからオフの設定日、キャンプ中の練習試合の数に至るまで、実に詳細な内容だったという。
2次キャンプ(9日-21日)となる宮崎に入った直後、ここまでのトレーニングの経過を問われた指揮官は、「順調だ」と仕上がり具合に納得の表情を浮かべた。始動直後の2週間は、攻守の中でも特に守備におけるサッカーの原則的な個人戦術、グループ戦術を叩き込んだ。和歌山での1次キャンプ(2日-6日)では、チーム戦術へと徐々にその幅を広げ、3日のフォルランの合流とともに攻撃の形作りにも取り組み始めた。そして、宮崎キャンプ4日目の12日、今季初の対外試合を迎えた。
結論から言うと、0-0というスコアが示すとおり、ピンチらしいピンチのなかった守備面は、こまめにスライドとラインの上げ下げを繰り返すなど及第点と言える。だが、相手のミスからカカウが迎えた決定機がバーに当たったシーン以外にチャンスを作れなかった攻撃面には課題が残った。[4-3-3]にして臨んだ前線の3人は頻繁にポジションチェンジを繰り返したが、その動きに連動性は見られず、フォルランとカカウは試合後、そろって、「これからだ」と話すにとどめた。後半、「どこでリスクをかけるのか。リズムを変えることも意識した」という玉田が入って以降の時間帯は収まりどころも増え、攻撃の色も変化。それだけに、メンバーやシステムを含め、攻撃面での最適な形を探る必要はあるだろう。戦いの舞台をJ2に移して戦う今季。横浜FCとはリーグでも対戦する。この試合のように、必然的に自分たちがボールを握る時間が増える中で相手DFをどう崩すのかといった部分は、残りの宮崎キャンプ、ひいてはシーズン全体の課題となりそうだ。(小田 尚史)