Feature 特集

新戦力が躍動。浦和、順調に歩を進める/スカパー! ニューイヤーカップ浦和×磐田

2015/2/13 16:19



サイド攻撃が機能した一方で、狙いの攻撃は見せられず

浦和3ー1磐田

 磐田は元日本代表の伊野波や松井など選手個々のレベルを見れば、J1にいてもおかしくない。浦和にとって今季戦った中で最も手強い相手だった。しかし、試合は圧倒的な力の差を見せ付け、浦和が勝利した。

 この試合では柏木がボランチ、宇賀神が右サイドに入ったことも含めて昨季とは大幅に異なる構成だった。しかし、序盤からサイド攻撃が機能した。ビルドアップの際に柏木がディフェンスラインに下がらずに青木、那須と逆三角形を作ってパスをつなぎながら、主に左サイドに展開。そして橋本が昨季までにはあまり見られなかった良質なクロスを何度も送り、チャンスを作る。実際に3得点いずれもがサイド攻撃から生まれている。さらに2点目、3点目はサイドを起点にしながら逆サイドの選手がゴールを決めており、これも昨季まではあまり見られなかった形だった。守備でも昨季以上に強調して取り組んでいる前線からのプレッシングが機能した。

 ただ、磐田を圧倒したことは事実だが、完全に理想どおりの試合運びができたわけではなかった。このキャンプでペトロヴィッチ監督が強調していることは、中央に縦パスを入れること。サイド攻撃が機能していたかのように感じられたが、“狙いとする攻撃”はあまり見せることができなかった。出し手である那須と柏木はその主な理由について「相手が中央を閉めてきた」と口をそろえた。相手の状況に応じて戦い方を変えられたことは紛れもなくポジティブだが、それでもいまはキャンプ中であることを考えれば、「より良くするにはやっぱり中に入れてから外を使うということをもっと意識する」(柏木)ことが重要だろう。もちろん、終了間際の失点も不用意だった。

 すべてが良しではなかったが、成果と課題が見られたという意味では開幕前のキャンプとして非常に有意義な一戦だった。(菊地 正典)

EG 番記者取材速報

League リーグ・大会