Feature 特集

けが人続出の横浜FM、J1初挑戦の松本。不安要素を抱えた2チームの対決/ プレシーズンマッチ 横浜FM×松本

2015/2/20 15:04

1年目のモンバエルツ体制と4年目の反町体制。新しいチームと成熟したチームの対決でもある



横浜FM vs 松本
2/21(土)14:00キックオフ
日産スタジアム

不安要素の多い中で、求められるのはアピールのみ/ 横浜Fマリノス

 横浜FMにとっては絶好の腕試しの機会である。J1相手の一戦は始動日から繰り返してきた「プレーの原則」(エリク・モンバエルツ監督)を実戦レベルで確認できる。また、『AED普及マッチ』と銘打たれた今回の一戦は、11年8月4日に急性心筋梗塞で亡くなった松田直樹氏と関わりの深い両チームの対戦で、チーム作りの観点に限らずとも有意義である。

 もっともトリコロールの歩みは順風満帆というわけではない。その最たる例が、16日に左足首を手術して全治2〜3カ月と診断された中村の離脱だ。二度のキャンプを終えてから、主将であり大黒柱の背番号10抜きでのチーム再編を迫られたのは大きな誤算。モンバエルツ監督は「クリエイティブな選手が一人減った」と痛手を認めたうえで、次なる段階へ進もうとしている。

 ただし離脱者は中村以外にもいる。キャンプ中に離脱した富澤、ラフィーニャ、伊藤の3選手はこの試合を欠場する見込みだが、実績から万全の状態なら先発を争う選手たちである。したがって3月7日のリーグ開幕を見据えつつも、先発でピッチに立つ11人がベストメンバーとは言い切れない。

 そういった状況下でチームとして何を見せられるか。指揮官は守備では相手にプレッシャーを掛けつつ背後を突かれないことを、攻撃では前方にボールを運び裏を狙う動きを要求している。これが前述した新監督の考える『原則』である。このプレーを体現しつつ、チームの完成度を高めたい。36歳の重鎮・中澤であろうと、ユース所属で17歳の和田だろうと、求められるのは90分の中でのアピールのみだ。(藤井 雅彦)


注目の守備面と不安な攻撃面。現在地を知る試金石/ 松本山雅FC

 現在チームは鹿児島での三次キャンプで汗を流しており、新加入選手はもちろん既存選手もアピールに必死だ。それだけ“選手層が厚くなった”ということ。この試合で、どのようなメンバーが選択されるのかはまだ分からない。とはいえ練習試合ではない点をふまえると、ある程度は3月7日の開幕・名古屋戦を睨んでの選手構成となるのではないか。エリク・モンバエルツ新監督の下で新たなやり方に挑戦中の横浜FMに対し、反町体制も4年目となった松本のスタイルは変えようがない。昨季主軸を担ったメンバーを中心に、フォーメーションもこれまでと同じ[3-4-2-1]を採用すると思われる。

 チームは一次キャンプで徹底的にフィジカルを鍛え、二次キャンプでは守備戦術や約束事を落とし込んできた。三次キャンプに入って攻撃の戦術面に取りかかったという段階。17日、C大阪とのトレーニングマッチは無得点に終わっており、横浜FM戦で攻撃面が大爆発というわけにはいかないはずだ。この試合で注目してみたいのは守備面。横浜FMの攻撃陣は長期離脱となった中村をはじめ、ラフィーニャや伊藤ら中心選手がコンディションを崩している様子で、並びは流動的だ。しかし個の力のある選手がそろっており、この攻撃をどこまで食い止めることができるか。坂井が右膝痛でキャンプ中は別メニュー調整が続いており、この位置には酒井が入ると想定される。ボランチ2枚、両ウイングバックを含めて、危険な場面を作らせないかがこの試合の見どころか。チーム作りも総仕上げに入りつつある現在、チームの現時点を知るまたとない機会になるだろう。(多岐 太宿)

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