
けがに苦しんだ長澤だが、さすがの存在感を示した
清水1-0甲府
甲府は決定機を生かせず。清水は攻守に収穫を得る試合に
ここまでチームの方向性を見いだせないでいる両チームの対戦となったこのカード。しかし、前半は清水が攻撃の形を見せた。これまで簡単にかわされてピンチになっていた前線からの守備がこの日はハマった。高い位置でボールを奪い、そこからショートカウンターで攻め込む。右サイドの村田にボールを集め、個の力を使ってチャンスを作った。
それが結果として表れたのは12分。右サイドでボールを受けた村田は、寄って来た大前にボールを預ける。大前は前を向いてタメを作り、スペースに走っていた村田に再びパス。この完璧なワンツーから裏に抜けた村田がフリーでクロスを放り込み、最後はファーサイドに走り込んだ長沢の強烈なヘディングで清水が先制点を挙げた。その後も甲府は得点こそ許さなかったが、村田、大前、長沢のホットラインを止めることはできなかった。
ただ、後半は外国籍選手が3人そろった甲府がゲームを支配する。オフサイドにはなったが、80分のブルーノ・ジバウ、アドリアーノのワンツーから最前線のウィリアム・エンリケへつないだ攻撃などは、3人だけでチャンスを作る破壊力があった。また、清水陣内で長くボールを保持した甲府は、セットプレーのチャンスも数多く得る。しかし、このチャンスを甲府はエンリケの単調なキックにより、得点へとつなげられない。逆にこれまでセットプレーの守備に課題を残していた清水にとってはセットプレーから失点しなかったことは大きな自信となった。
両チーム攻撃のキーマン3人がそれぞれに特徴を出した試合だったが、結果を残したのは清水の3人だった。(田中 芳樹)