
直接FKが壁に入っていたパトリックに当たり、GK東口も反応できず。G大阪痛恨の2失点目を喫して敗れた
G大阪0-2広州富力
最低のプレーに終始。自縄自縛の展開
三冠王者の肩書きを持つ大阪の雄が、グループステージ初戦で思わぬ落とし穴にハマり込んだ。
相手を倍以上上回るシュート(11対5)を放ちながら、0-2で完封負けを喫したG大阪。広州富力にねじ伏せられたわけでも、力の差を見せ付けられたわけでも決してない。ただ、この日に限ってはホームチームが最低のプレーに終始し、アウェイチームは完璧なゲーム運びを披露した。「なかなか崩し切れなかったのが、今日やられたポイント」と長谷川監督は振り返ったが、不用意に失点し、自ら首をしめる恰好になったのがこの日のG大阪だった。「2点目はFKだけど、その前にカウンターで攻められている。そういう意味では同じ失点」と岩下は唇を噛みしめたが、「奪って攻める」という昨季の躍進を支えたチームコンセプトとはまるで対照的に「奪われて攻められた」のが痛恨の2失点につながった。
10分には阿部のパスミスからアブデルザラクがドリブルで持ち込んで先制点。5人近い守備陣が囲みながら、緩い対応でフィニッシュを許す致命的だった2点目も、遠藤のミスからやはりアブデルザラクが長い距離を運んでカウンター。やむを得ず遠藤がファウルで止めたものの、不運なFKを叩き込まれた。
G大阪の決定機は、68分に倉田のパスからパトリックが放ったヘディングシュートのみ。「ボールをキープするとカウンターを受けるのは仕方がない」と遠藤は振り返ったが、まったく怖さのないボール支配がほぼ90分間続き、得点の香りは皆無に近かった。
公式戦初戦ということを差し引いても低調だった三冠王者。長谷川監督は試合後の会見でこう言った。「残念な結果でスタートしたが、これで選手も目が覚めると思う」。一瞬のスキが致命傷となる国際試合の厳しさを体感したことだけが、収穫だった。(下薗昌記)