
攻撃陣がゴールを奪い、勝ち点3を確実に手にしたい
出方を見極め、間隙を突く。柏の強みを出すことが勝利への近道
柏は我慢の戦いでアウェイ・全州(全北現代戦/0△0)から勝ち点1を持ち帰り、グループステージ初戦の日本勢では最高の結果を得た。スコアレスドローは決してネガティブなモノでなく、この組を勝ち抜くため、今後へつながる結果だろう。
ただし第2節は勝たなければいけない試合だ。ビン・ズオンはベトナムの暑さを含めた地元の利もあり、初戦はブラジル代表FWジエゴ・タルデリを擁する山東魯能に2-3と善戦している。ナイジェリア国籍のFWガニユ・オセニら「FWに一発で仕留められる選手がいた」(増嶋)という脅威もあり、決してラクな相手ではない。しかし柏が世界に羽ばたこうというなら、きっちり勝ち点3を取るべき相手だ。
初戦は撃ち合ったビン・ズオンだが「自分たちが全北現代戦でああいう戦いをしたように、アウェイでまったく違うサッカーをしてくる」(大谷)という想定も必要になる。司令塔の茨田は「ボールを持つ時間を長くしたい。もっと明確にフリーのスペースを突くことが大事」と、攻撃のイメージを口にする。
相手の出方を見極めて、前から圧力を掛けてきたらその間隙を突き、引いてきたらピッチを広く使って振り回す。つまりビルドアップで柏らしい駆け引き、組み立てを表現し、前線の持ち味を引き出すことが、勝利への近道だ。「後ろの選手が頑張って取ってくれた全北戦の勝ち点1を、しっかり勝ち点3でつなげたい」と大谷は言葉に力を込める。アジアには日本にいないさまざまなタイプの相手がいて、選手は試合ごとに柔軟な対応が求められる。ただこの試合に限っては“相手の良さを消す”より、柏の強みを出すことに重きが置かれる、ポジティブな戦いになるだろう。
太陽王がクレバーな戦いで“雲”を吹き飛ばし、攻撃陣が夜の日立台を照らすことさえできれば、自ずと結果も手に入るはずだ。(大島 和人)