正直なところ、Jリーグ側が考えているのは、建前もあると思うが資金面についてなんだと思う。Jリーグは、現在停滞している状況にある。観客動員数(J1・1試合あたりの入場者数は、08年度が19,202人、14年度が17,240人)も見てもそれは分かるだろう。その中で動員を増やして資金を確保するために何をするのか。中西くん(中西大介Jリーグ常務理事)が話しているのを見ても、今回の変更には新しいファン層を作りたい狙いがあるというのは理解できる。Jリーグのデータがどこまで合っているか分からないが、若い人の比率が減っている。あまりサッカーを見ない人にとって、大会方式が複雑になるとハードルが高くなるかもしれない。“1シーズンで一番勝ち点を取ったところが優勝”という形が最もシンプルだ。ステージ制の変更を反対する人も多いようだけれど、2ステージ制は1年の中で盛り上がる時期をもう1度作りたいということ。サポーター以外にも、大事なスポンサーという存在がある。メディアへの露出を増やして、スポンサーを満足させないといけない。これは各クラブのトップが出席する実行委員会で決まったことで、実際には反対意見があまり出なかったという。つまり、クラブ側の意見も大体が賛成だったと言えるのではないか。
一方で、現場にいる選手や監督などは、「どんな戦いでも、目の前の試合に勝とう」という気持ちに切り替わる。1stステージと2ndステージに分かれると、前期で優勝しても、後期に低迷してしまう可能性はある。ただ、それによって出場できるポストシーズンの1試合だけ勝てばいいということにはならないのが今回のレギュレーションだ。そのあたりは、複雑とはいえ、考えられていると言えるだろう。(小見幸隆)