Feature 特集

ハードなテクニシャンを育てるために/ANGLE 解説・小見 幸隆

2015/3/5 11:20

守備で激しさを出せる今野のような存在を、Jリーグから多く輩出できるか



 一番気になるのは試合内容と質だ。中身が伴わないと意味がない。短期決戦になるから、選手たちも気を抜けないシーズンになる。この変更の副産物として、中身の向上も狙っている。Jリーグには、もっと激しさがないといけない。いつも大事なところで負けてしまうクラブがあるだろう。
アンダーカテゴリーの日本代表にしてもそう。技術、戦術を脇において、厳しさ、激しさを見ると世界の中で上位にいないのが日本だ。そういう激しさを見たいと思ってスタジアムに来る人がいていい。サッカーの迫力、厳しさに魅力を感じてくれる男性、女性もいると思うからね。迫力あるヘディング、スライディングタックルなど、体のぶつかり合いを激しくしてほしいという思いがある。それが、ひいては日本代表の国際試合にもつながっていく。国内でやれていないモノが、国外でやれるわけがない。日本にも、守備で強さを見せられる今野泰幸(G大阪)、角田誠(川崎F)のような選手を増やさないといけない。

 Jリーグのレベルが上がった、下がったなどと言う前に、まずグラウンドでの肉弾戦がほしい。日本はどうしても“キレイスタイル”なのでね。それではテクニシャンも、ファイターも伸びない。テクニシャンをつぶすのはファイターだし、ファイターをおちょくるのはテクニシャンだ。“ハードなテクニシャン”の出現が必要だね。
つまり、相手のチャージを怖がる武藤嘉紀くん(FC東京)じゃダメということ。サッカーはテクニックの見せ合いではない。テクニックの消し合い。狡猾な選手が危険な選手を抑えにいく、あるいは消しにいくのがサッカーの面白いところで、それにめげないテクニシャンが必要。そういう選手が出てくれば、全体のレベルが1、2ランク上がる。そのためには、タイトルが懸かった試合など、勝負どころという試合が増えたほうがいい。

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