■東京ヴェルディ
『7』を相手に押し込めれば勝機はある
東京Vは、明治安田J2の開幕戦でいきなり優勝候補の一角であるC大阪と戦うことになった。各ポジションに代表クラスの選手を配置し、「普通に考えたら(J2に)落ちるわけがない」(冨樫監督)戦力を保有。中でも、中盤から前線にかけては豪華絢爛なメンバーがそろっている。
ただし、1日にC大阪の映像を見たという井林は、「向こうはたぶん、『7』と『3』で分離してしまう」と指摘し、安在はよりはっきりと「(前線の)3人は(守備のときに)みんな歩いていた」と言う。ディフェンスラインから中盤へボールをつないでいくことは、決して難しくない。運動量の少ない前線の『3』にボールが渡らない状況を作り出し、残りの『7』を相手に押し込めれば、十分にチャンスは生まれるはずだ。一発のある3トップが攻め残りしている形になるため、カウンターには警戒しておきたいが、「リスク管理さえしておけば、なんとかなる」(井林)。あとは、昨季のリーグワースト2位、練習試合でも湿りがちな得点力に光明が見えれば、昨季の20位からの巻き返しへスタートダッシュが期待できる。(石原 遼一)
■セレッソ大阪
「いるべき場所へ戻る」ためのシーズンが開幕
J2降格が決定した昨季のJ1第33節・鹿島戦(1●4)から99日。C大阪にとって、「戻るべき場所へ戻る」(パウロ・アウトゥオリ監督)ためのシーズンが始まる。ただし、昇格が本命視されながらJ11昇格プレーオフ準決勝で敗れた昨季の磐田を見ても分かるとおり、そのミッションは容易なモノではない。フォルラン、カカウ、山口らが並ぶ“超J2級”のクラブに一泡吹かせようと、毎試合、相手チームが手ぐすね引いて待ち構えていることは必至であり、「相手のモチベーションを上回るメンタルを見せなければ、J1に戻る資格はない」とアウトゥオリ監督も断言する。
始動から積み重ねてきたトレーニングは中身の濃い内容であり、監督や選手は一定の手ごたえを感じている様子だが、紅白戦では選手間でプレーに対する意見の言い合いが見られるなど、チームの成熟はこれからな面もある。シーズンが始まり、「試合をやりながらチーム力を高めていく」(山下)部分もあるだろう。成熟を進める上で何よりの良薬は勝利。シーズン序盤戦は、内容云々ではなく、しぶとく勝ち点を積み重ねていくことが肝要だ。(小田 尚史)