みちのくダービーは明暗分かれる結果に
19,375人を集めて開催された“みちのくダービー”。試合前から両チームのサポーターが大声援でスタジアムを盛り上げる中、仙台が開幕戦を制した。
ホームの仙台は、立ち上がりから主導権を握り、山形陣内に攻め込む。2トップを中心に、あるときは左サイドに人を集め、またあるときはスライドしたSBを交えて中央でパス交換をして、山形の守備陣を崩しにかかる。しかし、仙台のシュートミスや、山形守備陣のカバーの速さにより、得点には結び付かない。
後半も戦況は変わらなかったが63分、転機が訪れた。仙台の野沢がこの日2回目の警告を受けて退場。これにより、数的優位に立った山形が攻勢に出た。仙台はこの非常事態に、奥埜をMFに入れて[4-4-1]の守備ラインを組み直して対応する。
すると81分に試合が動く。「相手は攻めに出ると思っていたので、チャンスに絡めるときには前に出ようとしていた」というボランチのリャン・ヨンギが、右サイドに流れて富田のパスに反応。そしてリャン・ヨンギのクロスに、「相手より先にニア(サイド)に入ることを心掛けていた」と3分前に投入されたウイルソンがこのボールに合わせ、数的不利の仙台が先制する。
1点のビハインドを背負った山形は、さらに前掛かりになり、多くのCKを得る。これに対し仙台は今オフに強化したセットプレーの守備策でしのぐ。90分になろうとしたころには山形がGK山岸を攻撃参加させる手段に打って出たが、この策は実らず。逆にこのCKの流れからカウンターを受けてしまいダメ押しの2点目を奪われてしまった。
仙台は3年ぶりの開幕戦勝利。山形は4年ぶりのJ1の開幕戦で敗戦。明暗が分かれる結果となった。(板垣 晴朗)