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J1リーグ 第1節
3/7(土) 14:00 @ 万博

G大阪
2
1 前半 0
1 後半 2
試合終了
2
FC東京

Column 試合後コラム

[FC東京]FW 14 武藤嘉紀 チームを救う活躍。エースの有言実行

2015/3/9 14:19

 何気なく発した一言だったかもしれない。

「もっと大事な場面で決めたい。チームを助けたい」

 1月、真夏の豪州。武藤は日本代表の一員としてアジア杯を戦っていた。大会中、今季のFC東京について話を振ったことがあった。なかなか思うようなプレーができていなかった代表での日々。愛着あるチームの話になった瞬間、武藤の表情が少し和んだ。青赤をまといプレーする姿こそが、“素”の自分である。

 今季の目標は、得点王。ただもう一つこだわりがある。「決勝点。自分の得点でチームを勝たせる」。その思いは、エースとして振る舞う自覚をも表している。 この試合、FC東京は前年の三冠王者に2点のビハインドを負った。これまでの守備的なチームの印象からすれば、ここから2点、3点と奪い返すことは厳しいと思われた。

 そんな沈黙の予想を、武藤が覆していく。

 75分、ゴール前で前田の落としを受けた。背中にはDFがピッタリつき、ゴールも真後ろにある。ただ、「DFとGKの動きは見えていた」という。大きくフェイントを入れると相手に読まれる。そこで武藤は左足でトラップすると、素早く反転し左足を振った。ボールはDFの股を抜け、ゴールに吸い込まれた。

 そして90分、今度は起死回生の強烈なドライブシュート。「とにかくゴール枠内を意識して。あとは運にも任せた」。ゴールネットだけではない。王者のメンタルにもグサリと突き刺さる一撃だった。

 あくまで同点弾。決勝点ではない。それでも武藤は言う。2ゴールで上々のスタートを切ったことも、度肝を抜くようなシュートを決めたこともうれしいが、一番の喜びは「チームを助けられたこと」だった。

 開幕前から期待と重圧を一身に受けていた。「少し肩の荷が下りた。ここからリラックスしてプレーできる」。有言実行の活躍に、称賛を惜しむ者はいないはず。そして次こそ、決勝点。それが『エース・武藤』が今季果たすべき、最大の仕事である。(西川 結城)

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