J2デビューイヤーの昨季、初勝利を掴むまでに15試合を有したチームは、苦悩した1年間の積み上げを証明するかのように2年目の初陣で快勝を収めた。
「ウチは若いチームだが、開始15分までしのげば面白くなる」。試合を前にした讃岐・北野監督の言葉は現実のモノとなった。讃岐は立ち上がりこそややバタついたものの、手堅く守ってシンプルに前線に展開していくうちに守備が安定。そして15分に差し掛かるころ、宣言どおりに試合は面白くなる。大分の緩慢な守備をかい潜って放った永田のミドルシュートが力強い放物線を描いてゴールに突き刺さると、61分にはCKから沼田がヘディングで押し込んで追加点。リードを2点に広げたことで讃岐は5バックに変更。ゴール前をガッチリと固めてリトリートすると、高さでは大分優位の状況でもエアバトルで先手を取り、相手につけ入るスキを与えなかった。
顕著な堅守速攻スタイルの讃岐にとって先制点は勝ち点3を得るための最も太い生命線だが、昨季までは勝負所でふん張りがきかずに勝ち点を落としてきた。しかし、この試合で見せた盤石の手堅い守備は昨季に成し得なかった先行逃げ切りの“勝ちパターン”を呼び込むための大きな武器になるだろう。(松本 隆志)