栃木は警戒していた都倉とナザリトにやられた。序盤から札幌の稲本らに左右へのロングボールを多用され、準備したプレスがハマらず。12分には裏に抜けた都倉へのCBの対応が甘く、簡単にシュートを許すと、こぼれ球をナザリトに押し込まれた。すぐに反撃に出たが後半は徐々に「オーバーアタック」(阪倉監督)になり、オープンな展開に。カウンターにさらされる回数が増えると65分には本間がペナルティーエリア内でナザリトを倒して一発退場。このPKは竹重が好セーブしたが、83分に再度カウンターからナザリトにゴールを許して万事休す。「相手の個の強さに負けて簡単に先制を許したのが今日の敗因」とCB尾本。12分の失点が重くのしかかった試合。だが、何もできなかったわけではない。右サイドの廣瀬を軸に赤井や小野寺、中美らが絡んだ崩し、右で作ってから左のパク・ヒョンジンの攻撃参加など「練習でできなかった崩しができていた」(廣瀬)のは確か。試合終了間際の廣瀬のゴールを含めて「次につながる」と選手たちは口をそろえて前を向いた。ナザリトの衝撃が全てを持っていった試合。J2に混じった怪物にやられたと開き直るのも一手で、栃木にとって大事なのは次を見据えることだ。(鈴木 康浩)