
J1開幕戦で先発を勝ち取った広島の浅野拓麿。彼ら攻撃陣に懸かる期待は大きい
熱望した国内での壮行試合。積み上げたモノを見せる場
11日、U-22日本代表が「国内へのお披露目」(手倉森誠監督)を迎えることとなった。
「予選前に壮行試合をやりたいか?」。そんな日本サッカー協会の問いに「Yes!」と即答したという指揮官にとっては、熱望した機会である。昨年1月の結成から海外遠征を重ねてきたU-22代表だが、国内での観客を入れたゲーム機会は皆無だった。負傷でMF豊川雄太(鹿島)とMF秋野央樹(柏)が離脱したものの(東京VのDF安在和樹が追加招集)、「みんなが楽しみにしている」(DF岩波拓也/神戸)、「これまで僕たちが積み上げてきたモノを見せる場になる」(FW鈴木武蔵/新潟)と、選手たちの士気も高い。
中でも意気込んでいるのはFW陣だろう。27日から始まるAFC・U-23選手権予選(リオ五輪1次予選)に向けてはFW久保裕也、南野拓実の“海外組”招集が確定。ポジションを争う立場となった選手たちに内心期するモノがあるのは想像に難くない。
J1開幕戦で先発を勝ち取った広島のFW浅野拓磨は「特に海外組どうこうとは思わない。(二人に)負けているとは思わない」と語気を強めつつ、「しっかり結果を出すことで、監督を悩ませたい」と決意を語った。一方、エース格である鈴木武蔵は、「チームでやってきたことにプラスして、自分の特長を出す。いまできることを精いっぱいやる」と謙虚にコメント。ただ、その髪は気合いの(?)紫色。ここで一つ目立ってやろうという心意気がにじみ出ているようだった。
もちろん、試合の最優先事項がFW競争よりチームビルディングにあることは言うまでもないが、競争激化による相互刺激の持つ意味は大きい。試合後、集まった観衆の感想が「久保、南野がいないと厳しいな」になるのか、「鈴木、浅野、荒野も良いじゃん!」になるのか。後者であってほしいと思うのは、恐らく筆者だけではあるまい。指揮官もそうだろう。(川端 暁彦)