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J1リーグ 第2節
3/14(土) 15:00 @ 埼玉

浦和
1
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試合終了
0
山形

Column 試合前コラム

[山形]GK 1 山岸範宏 高ぶる思い。感謝の気持ちを込めて

2015/3/13 14:23

 ゲーム形式のメニューが始まる直前、野太い声が冷たい空気に響いた。「もうちょっと全体ピリッとしていこうや! 緩いぜ、昨日から!」。

 このシーンを見ただけでも、声の主・山岸がチーム内でどれほど存在感を発揮しているのかが分かる。確かに、今週の横から降る雪や気温の低さは取材活動にも支障をきたすほどで、サッカーをプレーする上で集中力を奪われることがあっても不思議ではない。しかし、山岸はそうした空気をいったん感じ取ったら、黙っていることができない男だ。「監督はじめコーチングスタッフ、マネジメントスタッフが僕らのためにより良い環境を与えてくれている。その中で自分たちが雪とか寒いとかを言い訳にしていては筋が通らない」と空気を締めるに至った思いを明かし、「まだJ1のチームとして試合に向かっていく姿勢としては甘いなと感じた」と断じている。

 15年目に入ったプロ生活で、たいていのことは経験してきた。J1リーグ制覇、ACL優勝、A代表選出…。そしてサブメンバーやメンバー外で過ごした時間はそうした栄光よりも多い。移籍とJ2でのプレー、プロ初ゴールも昨季経験した。そんな山岸がいまだ経験していないのが古巣・浦和との対戦だ。「その質問、来たな」という感じで相好を崩すと、こう答えた。「高ぶるものはあるし、あって当然。自分が長くお世話になったクラブ、いまの自分を作ってくれたクラブなので、対戦は楽しみ」。

 自らを蘇生させてくれた山形へ恩返しする気持ちもあり、完全移籍で山形でのプレーを続けることを決めた経緯があるが、「浦和のクラブに対する感謝とか恩義とかは僕の中では当然小さなモノではない」と13年半過ごしたクラブへの思いも否定しない。ただ、「その気持ちをピッチの上で自分らしくプレーすること、山形の勝利に結び付けていくことが、感謝の気持ちの表現の仕方だと思う」。山の神となった背番号1が、埼スタのゴール前に姿を現す。(佐藤 円)

山岸 範宏(やまぎし・のりひろ)
1978年5月17日生まれ、36歳。埼玉県出身。大里中→熊谷高→中京大→浦和を経て、昨夏に山形へ期限付き移籍。山形をJ1昇格へと導き今季、山形へ完全移籍した。J1通算138試合出場。J2通算24試合出場。

EG 番記者取材速報

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