新潟にとっては無念のスコアレスドローだった。
ホーム初戦で立ち上がりからトップギアに入れ、清水に襲いかかった新潟。レオ・シルバ、小林のダブルボランチを軸にアグレッシブな戦いを演じるチームは、高い位置からのプレスでリズムをつかむと後列が次々に前線へ絡み、柳下イズムを遂行していく。
新戦力も躍動した。元ブラジル代表のコルテースとルーキー平松がチームに新たな風を吹き込み、見ごたえあるムービングフットボールを披露。清水のカウンターを受けるシーンはあったものの、ゲームを通じて主導権は新潟の手中にあった。
だがゴールが奪えなかった。再三にわたり清水の裏のスペースをえぐるものの決定力を欠いて均衡が破れない。ゲーム終盤には、山崎、指宿を投入しゴールをこじ開けにかかるが、清水の堅守を崩せず無情のタイムアップ。新潟の選手たちは一斉に天を見上げた。
勝ち点3を逃した新潟だが、果敢なまでに裏を狙う攻撃と徹底したゲーゲンプレスを実践。昨季からの進化は見せた。「最後の精度が足りなかったが、動きに関しては手ごたえをつかんだ」(ラファエル・シルバ)。ピッチで示した新たなスタイルを結果につなげることが、今季のチームに課せられたミッションだ。( 藺藤 心 )