降格チーム同士の大一番はC大阪が制す
開幕戦に続き、[4-4-2]のダイヤモンド型でスタートしたC大阪は、序盤から縦と横、足元と裏を使い分け、ロングボールも効果的に織り交ぜながら、リズム良く大宮陣内に攻め込んだ。攻撃したあとの守備も盤石で、一人ひとりの寄せが速く、大宮にチャンスらしいチャンスを作らせなかった。時間の経過とともにペースダウンこそしたが、相手を押し込んだ形で前半を終えると後半、パウロ・アウトゥオリ監督はさらなる攻勢に打って出るべく長谷川を下げてカカウを投入する。この交代に伴い、山口と扇原をダブルボランチに、関口とカカウをサイドMFに置くボックス型の中盤に変更。大宮守備陣の目先を変えると53分、フリーでボールを持った染谷が高い位置を取った丸橋へロングフィード。収めた丸橋が右の関口へ預けると、関口は「浦和で学んだ」という右足アウトサイドによる華麗なダイレクトパスを前線の玉田へ送る。刹那、見事なファーストタッチで前を向いた背番号20が左足でゴールに流し込んでスタジアムに歓喜をもたらした。
今週は攻撃の連動に主眼を置いたメニューも組まれていたC大阪だが、この先制点は複数の選手の意図がかみ合った、鮮やかな崩しによる得点だった。その後もカカウが鋭いシュートを立て続けに放つなど優勢に試合を進めたホームチームだが、昇格争いのライバルとしてこのまま終われない大宮も意地を見せる。
76分の大山の投入以降、少しずつ攻撃に鋭さを増していくと84分、CKからのこぼれ球を拾った大山がゴール中央へクロス。これを河本が決めて同点に追い付いた。劣勢を耐えたあとに生まれた同点弾。意気上がるアウェイチームは直後の88分にも清水のクロスから富山が好機を迎えたが、このシュートはGK正面に飛び、逆転ゴールとはならず。
するとピンチをしのいだC大阪は90分、玉田の直接FKが劇的に決まって勝ち越すと、93分には大宮GK加藤の中途半端なクリアを拾った扇原が見事なコントロールで無人のゴールへ決めた。降格チーム同士による大一番は、C大阪が粘る大宮を3-1で下した。(小田 尚史)